全国から桜の開花宣言が出始める季節になりました。
桜前線は南から北上していきますが、温暖な東京は比較的早くもうすぐです。
これからは艶やかに、華やかに街を彩ります。
楽しみですね。
さて、3月に入り、どの建築現場もお引渡しが多くなってきています。これは賃貸住宅も含め、新年度前には入居したいというお客様のご要望と、建築会社の決算上の問題で、年度内の完工物件数をなるべく多く確保したいというニーズが重なることがその理由です。
需要が多ければ価格も上昇、3月は、引越し代が3倍に跳ね上がります。また、完成が同時期ということは、職人さんも引っ張りだこで、早く終わらせて次の現場へと急ぐので、施工も粗くなりがちです。
そのような理由から、3月末ギリギリのお引き渡しというのは、私のお客様にはあまり薦めていません。
したがって、私のお客様に多いのが、2月中旬から3月の初旬のお引渡し。コンサルタントとしては、完了検査(施主検査)に同行し、建物検査を実施しなければいけないので、大忙しとなります。
今年も、4件のお客様の完了検査を実施し、指摘事項を修正してもらい先週までにお引渡しを終えました。
そこで気づいたことは、クロスの貼り方がみんなきれいなことです。よくクロスのつなぎ目が目立つほどすいていたり、ひどいものになると中に空気が入っていたり、波打っているものもあります。
これは、クロス屋さんが悪いわけではなく、基本的には下地が歪んでいることが原因だとされています。急いで間仕切り壁を作ったり、ボードを貼ったりすることが原因で、どんなに丁寧にクロスを貼っても下地が歪んでいては、いい結果にはなりません。
そのほとんどは突貫工事が原因です。現場が重なり、職人さんは、やっつけ仕事で工事を行い、次の現場へ移動の繰り返し。
これでは、きれいに仕上がるわけはありません。
そこで、新年度前の入居希望でも、可能な限り2月末のお引渡しというスケジュールを組むことをお薦めしています。
一番施工状況が酷かったのが、今から3年前の消費税増税時でした。1日引渡しが延びて、4月1日になれば8%という瀬戸際の中での無理な工事と引渡しで、当時のお客様はその後もトラブルが相次ぎました。
一昨年、消費税増税延期により、次回は2019年9月31日がタイムリミット。決してギリギリのタイミングでなく、早めのお打合せと余裕を持った工事そしてお引渡しというスケジュールを組んでください。
★注文住宅の計画には、中立的に相談できるネクスト・アイズへお気軽にどうぞ。