自宅を建て替え

ペットもご夫婦も快適な建て替え計画 徹底したカスタマイズで100%大満足の家づくり/東京都武蔵野市

中央線沿線の瀟洒な住宅地に、洒落た趣きのある佇まいをみせるK様邸。
家族同然の3匹のペットとともに、ゆったりとした暮らしを営まれるK様ご夫妻を訪ね、ネクスト・アイズの栗原氏、工務店の田村氏とともに、お話を伺った。

ペットたちとストレス無く暮らせることが、この住まいの一番のコンセプト。

ペットたちとストレスなく暮らす

お話の冒頭に、この住まいで実現したかった「夢」について訊ねると、即座に奥様からこんな答えが返ってきた。「なによりもペットたちとストレスなく暮らせることですね」そして、奥様がペットとストレスなく暮らす様子が、ご主人のストレスを解消してくれるとか。
普段の微笑ましい暮らしぶりが目に浮かぶようだ。K様邸ではペットと仲良く暮らすために素材の使い方や動線など様々な工夫がある。例えば、リビングの床素材は、ペットが走っても傷まないように、また滑りにくい質感を持たせたイタリア製タイルのおしゃれなフロア。イタリア製の床タイルは犬が走っても傷まず滑りにくい。そして、暮らしやすい動線設計では人間とペットが綺麗な環境を保てるように毎日の散歩やトイレなども工夫がある。

「例えば、犬のお散歩は、キッチンからウッドデッキに出るお勝手口を通って出かけます。ウッドデッキの先のドッグランで遊ばせることもありますね。散歩から帰って来たら、デッキの一画の水場で脚を洗わせます」そして、キッチン背面の収納の一番庭に近いところに、ペット用品が集約して納められている。さらに、ペットのトイレも人間のトイレの近くにすることで後始末がすぐにできるように。このように、無駄な動作を減らすことで無理なく綺麗を保つことができる。

奥様のもう一つはこだわりはキッチン

「私にとって、起きている間はキッチンにいる時間が一番長いんです。だから、このスペースにはこだわりましたね」と奥様。モーリコーポレーションのオーダーメイドキッチン「CUCINA(クチーナ)」はキッチンの背面と扉の面材を揃えることで統一性が生まれ、インテリアとしても美しく華やか。
「リビングスペースを少し削ってでも、キッチンの動作空間を広くしたかったですね。おかげで、食洗機を開いても、横を通れるだけのゆったりしたスペースを確保できました」まさにここは奥様のために設えられたステージ。
お菓子づくりが奥様のライフワーク。ケーキづくりに熱中する奥様の姿がよく似合う、とても素敵な空間となった。

ご主人は書斎がどうしても欲しくなった

K様のお住まいは賃貸併用住宅。ご主人が住まいづくりでこだわったのは、賃貸と住まいのプライバシー。その他はすべて奥様にまかせた。「私は家内が住まいづくりを楽しめるように、お金を用意するだけですよ」とても優しいご主人だが、住まいづくりが進むにつれて、その楽しさに目覚められたそうだ。そうなると、どうしてもご自分の書斎が欲しくてたまらなくなり、担当した工務店(ハウスビルダー)の田村氏に確認申請の段階で頼むことに。
最初のプランでは、組みこむことのできなかった部屋。スペースの捻出が大変で、洗面所やクローゼットとの空間の取り合いになった。出来上がってみれば、ご主人の書斎は3~4畳のスペースに必要なものが、きっちり組み込まれたコックピットのような雰囲気。「座ったままで、全て手が届くのがいいですね」と、ご主人もご満悦の様子。

新たな出会いが住まいづくりを促進

このように、お二人の「思いの丈」がこもった住まいづくりの発端は、8年前に遡る。
以前は両親の家に二世帯8人暮らし。両親が亡くなって、子どもたちも独立し始めたのを機に、建て替えを意識し始めたのが2005年頃。住宅展示場の住宅メーカーに飛び込み、話を聞くことからスタートした。なんとか、ご主人の定年までに建て替えを終えたいとの思いが強まり、住宅メーカーに具体的に打診をされたのが2008年。しかし、なかなか納得できるようなプランが出てこなかったという。
「そこではたと気づいたんです。わたしたちの要望を100%満たす住まいにするには、徹底したカスタマイズしかないと」と奥様。
そんなふうに考えはじめた2009年12月に、奥様は新聞広告で見かけたネクスト・アイズ(住宅コンサルティング会社)に電話をしてコンサルタントの栗原氏とめぐり会う。そして、栗原氏から優秀なハウスメーカー担当者や地場工務店など3社を紹介され、プランや見積りを比較。プランの自由度や価格に大きな差がついたため、工務店(ハウスビルダー)で2010年3月に契約。前の家の解体が2010年8月。同時期に、建築確認申請。着工10月。上棟式が11月・・・と住まいづくりはとんとん拍子で進んでいった。2011年3月3日に入居。 

「住まいづくりに延べ4年かけてよかったと思っています。特にネクスト・アイズの栗原さんと、工務店の田村さんに出会えたことが、住まいづくり成功のなによりのポイントでしたね」とご主人。
ネクスト・アイズは、住まいづくりに係わる問題点をキッチリ整理して、ニュートラルな立場で総合的に提案する。「そうした意味で、栗原さんが、住まいづくりのストレスをすべて、ワンストップで解消してくれたので、本当に助かりました」
1.ダイニングで栗原氏(左)と語り合うご夫妻。ダイニングセットを始め家具類は、栗原氏に紹介いただいた空間工房(東京家具工業)で設えた。「とても気に入ってます」と奥様。
2.広いウッドデッキと枯山水にも見たてられる白い砂利を敷き詰めたドッグランのある庭。それを囲う焼き杉の塀は田村氏の苦心作。
3.愛犬と奥様。
4.奥様とペットたちの寝室。
5.パーティションで仕切られた奥にペットたちと人間のトイレがある。
6.リビングで田村氏(左)と語り合うご夫妻。

工務店との信頼関係がサクセスの秘訣

住まいづくりに関して、奥様はカスタマイズ意欲満々で、どちらかと言えば工務店派。ご主人は安心感、安定感を重視してハウスメーカー派。その両者のニーズを満たすのが田村氏だった。
「田村さんは私たちと『想い』を共有してくださるだけではなく、さらにすごいソリューションも提供してくれました。加えて、温かい手づくり感も魅力。昔ながらの棟梁のように、田村さんに相談すれば、全てがうまくいくと感じましたね」田村氏はお施主さんにとって、「きっと喜んでもらえる!」と思うとすぐ行動に移してしまうタイプ。
以前のお庭は木がいっぱいで草ぼうぼう。犬を走らせたかったので、砂利を敷き詰めることに。枯山水にも見たてられる素敵なドッグランと隣家を仕切るのは、焼き杉の塀。市販のものはとても高いので、田村氏が酷暑の中を、一週間かけて現場で焼いたそうだ。

「そんなことまでして下さる田村さんと絶大な信頼関係を築くことができたのが、私たちの住まいづくり成功の秘訣ですね」 とても明るくて活発な奥様。鷹揚として知的なご主人。絶妙のカップルぶりを発揮されるご夫婦が、ネクスト・アイズの栗原氏や工務店の田村氏の多大な助力を得て完成した新居には、「100%大満足! あえて、心残りを言えば、和室を琉球畳にしなかったことくらいかな。まあ、それは次の楽しみにとっておくことにしました」と奥様はチャーミングな笑み。
ペットたちも心地よさそうだ。
物件名
東京都武蔵野市K様邸
家族構成
ご夫婦(50代)・子供1人・ペット3匹
構造工法
木造(在来軸組工法)二階建て
本体価格
4,000万円台
設計
有限会社ハウスビルダー
住宅コンサルタント
栗原浩文(ネクスト・アイズ株式会社)
取材・文/北嶋 常見 撮影/山下 弘毅

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