【フラット35】5月適用金利は大幅な金利引下げに
【フラット35】5月適用金利は大幅な金利引下げに
5月1日に住宅金融支援機構(東京都文京区)から発表された、民間金融機関が提供する【フラット35】の
2017年5月適用金利は、主力商品の金利が大幅に下がりました。
融資率9割以下で返済期間21年以上35年以下の主力タイプの金利幅は1.06%(▲0.06%)
~1.63%(▲0.04%)。最頻金利は1.06%(▲0.06%)で3ヶ月ぶりの下降になって
います。
融資率9割以下で返済期間20年以下の金利幅は0.98%(▲0.03%)~1.55%(▲0.01%)
最頻金利は0.98%(▲0.03%)で、こちらも3ヶ月ぶりの下降となっています。
「フラット35」の金利の指標となる4月の住宅金融支援機構債券の利率は0.47%と、先月から
0.06%引下げられました。金利の低下幅が小さくなっていた「フラット35」ですが、3ヶ月ぶりに
借り換えで高い人気となっている20年以内の金利が1%を切リ、21年以上の金利が1.0%台になる
のは6ヶ月ぶりです。
続いて、今月の各行が提供する変動金利のうち、全期間引下げ型の商品タイプで超低金利帯の金利を
以下に示します。
2017年(平成29年)5月 変動型の融資金利一覧(全期間引下げ型)
金融機関名 融資金利(新規借り入れ 全期間引下げ型)
※各種条件を満たし最優遇となった場合の金利を表示。
上記の金利からわかるように、変動金利は無店舗型のネット専業銀行が優位です。
その中でも、上記のネット専業銀行は低金利クラスです。
このように金利動向が不確実な現在。選択する金利タイプによって金利変動リスクが異なることから、
それぞれのリスクを折り込みながら住宅ローンを選ぶことが、いままで以上に大切です。
以下、3種類の金利タイプ別の特徴を一言でまとめてみます。
全期間固定&優遇金利の【フラット35S】との比較検討も
全期間固定変動金利は当初の金利は魅力的ですし、全期間引下げ型変動金利も金利面では魅力的です。
ただ、念のため全期間固定&優遇金利の【フラット35S】と、総返済額と月々のお支払い額の変化、
元本と利息の構成比の変化についても、それぞれ比較してみましょう。
【フラット35S】では、【フラット35】より、さらに良質な住宅に対し国の利子補給により
初期段階で0.3%が優遇されるプランです。
住宅の省エネ性を高くして月々の光熱費を節約することや、耐久性を高くして長い期間快適に
住めるようにする仕様にグレードアップするための工事費増加分は、国からの利子補給(税金)
で補われます。
つまり、グレードアップによる住宅維持コストの低減メリットが、実質的には【補助金】と同じ
考え方になりますので、月々の返済がいらないお金としてそのまま享受できるわけです。
住宅ローンの支払いだけに注目するのではなく、月々の光熱費や5年ごとのメンテナンスコストも
あわせて検討し、月々の住居費全体で比較してみることで、住宅ローン優遇金利だけで比較検討を
行なうよりも、より月々の生活実感を持って比較検討できるので、より入居後の生活感をリアルに
感じられること請け合いです。
近年では【フラット35】を勧める金融機関も増えており、フラット35を利用しやすい環境と
なっています。
加えて、史上最低レベルの低金利はしばらく続きそうなので、現在は家づくりの検討で低金利
メリットを生かせるタイミングといっても過言ではありません。
中古住宅で使える【フラット35 リノベ】も承ります
金利政策に左右される住宅ローン金利ですが、しばらくはこのように小幅に変化する傾向が続く可能性が
高いと想定されます。2016年10月から【フラット35】をお申込みの方が性能向上リフォームにより住宅性能を
向上させた中古住宅を取得する場合、【フラット35】の借入金利を一定期間引き下げる【フラット35 リノベ】も
承っております。お問い合わせはお気軽に、どうぞ。