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最新の不動産市況 今後、不動産価格の下落が始まる!

12月に入り、本格的な冬の到来で、急激に寒くなりました。予想された程コロナの感染者数は増えていませんが、日本国中、サッカーのWカップのあの盛り上がりを見ているとちょっと心配です。忘年会や納会も目白押しですが、体調にはくれぐれも注意したいものです。

 

さて、最近の住宅・不動産の業界状況について少しご報告します。東日本不動産流通機構(通称レインズ)という、東日本の不動産会社が登録しており成約状況や成約価格、在庫状況などを統括しているものです。

 

先日、9月の取引状況が発表されましたので、概況をまとめました。

 

土地の取引状況

● 首都圏の土地の成約件数は前年比 ▲20.3%で、9か月連続マイナス。

● 成約m2単価は首都圏が前年比 +25.8%で、19ヶ月連続プラス。

中古マンションの取引状況

● 成約件数は 2ヶ月連続で前年を下回り、前年比 ▲5.9%。

● 成約平均m2単価は29ヶ月連続で前年を上回り、前年比 +11.2%。

● 9月の在庫数は 8ヶ月連続前年比で増加し、+13.0%。

中古戸建の取引状況

● 9月の成約件数は 9ヶ月連続で前年を下回り、前年比 ▲8.2%。

● 成約平均価格は23ヶ月連続で前年を上回り、前年比 +10.1%。

● 9月の在庫数は前月比 +2.7%、前年比 +2.6%で 5か月連続増加。

新築戸建の取引状況

● 9月の成約件数は2ヶ月連続で前年を下回り、前年比 ▲10.3%。

● 成約平均価格は23ヶ月連続で前年を上回り、前年比 +6.8%。

● 在庫件数は 8ヶ月連続で前年を上回り +62.9%(前月比 +1.9%)。

注文住宅の新設着工戸数

● 前年比 ▲13.3%で10か月連続のマイナス。

 
 

総括すると、価格は上昇し続けており、そのため土地も中古マンションも、新築戸建ても高くなりすぎていて購入できないから、成約件数は減少傾向。そのため、在庫(売残り)が増え続けている状況です。

 
 

在庫(売残り)が増えれば、供給会社は抱えているわけにはいかないのでこれから値引きしてでも、売り切るしかないというのが予想できます。つまり、不動産価格は今後下落傾向になるということです。事実、郊外の新築戸建てなどでは値引き販売が始まっています。それでも高くなりすぎた価格と先行きの見えない不安感から、消費者の購入意欲は減退したままであるというのが実状です。

 

先日の日経新聞では、共働き世帯が増えているにもかかわらず、世帯年収は、2000年の水準に届いていないとのこと。

 

20年以上前よりも家計収入が落ちているのに、物価だけが上昇しては誰も高い買い物である住宅など購入できるはずもありません。やはり鍵は、賃上げによる収入増です。

 
 
 
 
 

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