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リフォーム工事は、新築工事よりもコストが割高!

本格的な梅雨に入りました。
例年と比べ、気温が高くなく、あまりじめじめした不快感もないのですが、それでも晴天が恋しいですよね。今週末からは気温も高くなるようです。

 
 
 

朝晩、そして日によっては寒暖差がありますから体調には気をつけて下さい。

 
 
 
 
 

さて、あるカルチャースクールのリフォームセミナーでこんな相談を受けました。定年退職を控え、今後の住まい方を考えてリフォームを考えているとのこと。築30年超の木造2階建て延床30坪の一戸建てのリフォームです。

 
 
 
 
 
 

現在、1階にLDKと和室、2階に3部屋あるのですが、まわりに3階建てが建ち並び、日照が1階にとれなくなったので、LDKを2階に、そして1階に2部屋と水廻り、そしてホームエレベーターを設置したいという大掛かりな計画が希望でした。

 
 
 
 
 
 

在来木造なので可能は可能なのですが、問題は2つあります。1つは、本当に将来的にLDKが2階でいいのかどうかという点。そして2つ目は予算です。

 
 
 

主たる居場所はLDKが中心ということで、日照が取れる2階へ、そして今後の老後の生活を考え、寝室を1つ減らしてでもホームエレベーターをつけたいと思うのはわかりますが、郵便や新聞、荷物の受け渡しのたびに1階へ行かなければなりません。

 
 
 
 
 

選択動線も1階から2階のベランダへです。

 
 
 

今までの動き方と大きく変わることになります。

 
 
 
 
 
 
 

また、予算も 1,500万円程度はあるとのことですが、とてもその金額では収まりません。大きな間取り変更、水回りの位置変更は予想以上にコストがかかります。

 
 
 
 

また、木造住宅に後付けでホームエレベーターをつける工事は、外壁を一部解体し本体を搬入、またエレベーターの周りの内部壁を補強し、防音振動工事も施さなければなりません。搬入経路が取れない場合は工事もできない可能性もあります。

 
 
 
 

ホームエレベーター自体は 200万円位ですが、補強と設置工事もいれれば400万円~500万円はかかるかもしれません。

 
 
 
 

ちなみにこのお客様の目の前で、リフォーム工事費を試算してみました。

 

1.屋根・外壁・防水大規模修繕工事
・・・200万円
2.間取り変更・配管変更工事(解体・撤去・処分含む)
・・・500万円
3.水廻り設備新規取り換え工事(既存撤去・処分含む)
・・・300万円
4.ビニールクロス・フローリング新規貼り換え工事
・・・200万円
5.エレベーター工事(外壁修復、構造補強、設置工事)
・・・500万円
6.雑工事、塗装、クリーニング他
・・・100万円
7.諸経費、現場管理費(1~6の10%程度)
・・・200万円

 

小計 ・・・2,000万円

 
 

リフォーム工事費で 2,000万円消費税10%を加算すると 2,200万です。別途、仮住まい・引っ越し費用などの諸費用もかかります解体して新築工事とした方が、その後の維持費も安全面でも無難です。

 
 
 
 
 

お客様もびっくりしていて、もう一度新築も含め検討するとのことでした。

 
 
 
 
 

リフォームは重機でいっぺんに解体するのとは異なり、既存のものを養生しながら、手壊し、手運びで解体するので思いの他費用がかかります。

 
 

参考にしてみてください。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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