あれだけ梅雨の走りと言われ、雨が多かった5月でしたが、結局、例年と変わらず関東は本島では一足早く昨日梅雨入りしました。
気象庁の発表によれば、今週末には一気に全国的に梅雨入りとのこと。梅雨入りしたばかりですが、早い梅雨明けを期待するのは私だけでしょうか。
さて、住宅設備・建材メーカーの値上げラッシュが止まりません。アイカ工業は、7月1日出荷分から化粧ボード製品の5%~15%の値上げを発表。実に昨年から3回目の値上げです。
住宅用のカーテンレールなどで有名なトーソーも7年ぶりに値上げ。
コロナによる物流の不安定や、今年に入ってからのウクライナ情勢の影響が理由。その他、住宅設備・建材メーカーの価格見直しが続きそうです。
小売店などの中小企業だけでなく、大企業でも消費者心理を考え、企業努力をしているのですが、もう企業努力だけでは済まない状況ということだと思います。
一方、住宅供給のハウスメーカーの状況はどうかというと、5月は契約状況が一転し、好業績だったとのことです。
6月も同様の見通しだそうです。
理由は、営業トーク。
ほとんどのハウスメーカーでは、4月に続いて7月にも見積もり改訂を実施し、5%から10%見積もりが上がるそうです。理由は「住宅設備・建材メーカーの値上げ」なのは言うまではありません。
そこで営業担当者がその値上げを逆手に取り、7月以降契約分から見積もりが上昇するので6月までの契約がおトクですとの営業トークが生まれました。
仮に10%見積もりが上がれば、3,000万円が 3,300万円となり、今契約れば、消費税まで入れて 330万円お得ということになりますから今検討しているお客様にとってみれば飛びつく話ですね。
このトーク。嘘ではありませんね。
実際に契約を検討しているお客様にとっては、得な話ですし、お客様を抱えている営業担当者にとっても、7月以降に契約となれば過大な金額を強いなければいけなくなりますから親切心ともいえます。
我々第三者からすれば、もう少し落ち着いてから実行すればと思いますが、来年になれば見積もりが下がる保証はありませんし、逆に言えば、多少資材原価が下がっても、見積もりには反映されないでしょう。
実需といって、今現在検討している人にとっては有利な話かもしれません。
ただし、だからと言って2~3年先と考えていた人が計画を早める動機にはなりませんのでご注意を。