2月も中盤から後半戦です。
2月は通常よりも28日と日数が短く、余計に時間が早く感じられますね。
2月が“逃げる”所以です。オミクロンの感染者数もようやく減少傾向。
本格的な春の到来が待ち遠しいですね。
さて、今回はリフォームのコンサル事例です。
祖父母が他界したのを機に、現在の家を長男様ご家族と完全分離二世帯に
リフォームした事例です。
築30年の木造2階建てで、1階、2階ともそれぞれ30坪ほどある
大きな家でした。一部和室から洋間へ、リビングに洋間を増設などの
間仕切り変更はありましたが、基本的に水廻り設備は全て変更という
大規模なリフォームでした。
ハウスメーカー系のリフォーム会社1社、中規模程度の工務店2社の
計3社でコンペを行いました。
それぞれ詳細見積書の形式が違うので、最終的には仮設工事、解体工事、
木工事、給排水設備など順に比較しやすいよう比較表を作成しました。
結果価格は、工務店1社が一番高く、2番目がハウスメーカー系、
3番目が工務店という順番でした。
紐解くと、当初一番高いと目されていたハウスメーカー系リフォーム会社は、
造作家具などを全てオプションとして、別途としたことがわかりました。
そこでお客様から、こうした造作家具は、契約後の詳細打ち合わせの中で
どれだけ予算をとればいいのか、また工務店の見積もりに入っている
造作家具は、棚板、取付手間、塗装などが入っているがどんな仕上がりに
なるのかという質問がありました。
そこで造作家具について、少し解説します。
造作家具には、造る方法により3つの手法があります。
家具職人が造る>大工職人が造る≧既製品(パナソニックなど)です。
記号の通りの価格順番になりますが、家具職人が造る場合は、内容により
金額が大きく異なります。人目に付くリビングボードの造作家具などは
それだけで 100万円以上することがあります。
一方、大工職人が造るものは加工品を現場でカット、取付、塗装をするので
打合せでの図面上では納得していても、仕上がりを見た瞬間に、
思っていたものと違う、安っぽく見えるなどのトラブルが多いのが実情で
注意しなければなりません。
既製品は、ショールームなどで素材、類似した完成品を見ることが
できるので、あまりトラブルはありません。
そこで提案したのが、既製品などが入りづらい人目につかない本棚などは
大工職人に造ってもらい、人目に付くリビングボードなどは、既製品を
活用するという提案です。
結果、収納棚関係は大工職人で、人目につくリビングボードやカップボード
などは既製品でということになりました。予算としては2世帯合わせても
100万円程度で予算取りをしています。