先週末にまん延防止等重点措置が多くの都道府県に発令されました。
風邪みたいなものと言っていた多くの人々も、医療従事者やエッセンシャルワーカーの方々への感染者急拡大に、このままだと経済どころか社会も回らなくなると、急に焦りだしました。
早くピークアウトし収束に向かって欲しいものです。
さて、住宅・不動産業界では、2月・3月は1年の内で一番お引き渡しの多い時期になっています。4月からの新年度に備えたお客様からの要望がその一因ですが、施行者側にとっても年度末は決算上、完工利益が業績を左右しますから、どうしても3月末までに引き渡したいという思惑もあります。
こうした思惑と、新年度に向けた学生さんを中心とする賃貸需要が高まって起きるのが“引越し難民問題”です。3月に引越しが集中し、引越し業者の手配ができない、もしくは価格が2〜3倍に跳ね上がるという問題です。
弊社は、建築のコンサルティングをやっている関係で、こうした引越し業者の手配なども行っていますが、あるお客様から2月末に引越す予定だったが3月の第2週の土、日に引越しを変更したい。
変更で費用はかなり増額されますか、という質問を受けました。
引越し業者に質問をぶつけたところ、今年のピークは3月12日(土)〜4月10日(日)とのことで、この期間に一番金額が高騰するということでした。
では、3月5日(土)・3月6日(日)だったら、それほど影響はないかというと実はそうではなくて、前述の期間だけいきなり価格が上昇するのではなく、前後はやはりそれなりに高いとのことでした。
2月に入れば、土曜、日曜の引越しはそれなりに閑散期と比較し高いとのこと。期間に集中して高くなるわけでなく、前述の繁忙期にあわせて徐々に金額は上昇するとのことで、どうしてもという場合は、なるべく平日をお勧めするとのことでした。
つまり、金額だけを考えるなら2月から3月に引越しをせざるを得なければ2月の平日、2月の土曜、日曜、3月の繁忙期前の平日、3月の繁忙期前の土曜、日曜、繁忙期中も平日、土曜、日曜の順番で価格が変動するらしいので、検討している方は参考にしてください。
また、依頼する場合も数か月前から予約を入れておいた方が良いそうです。
直前予約だと、予想以上に集中した場合にさらに金額を上乗せされる可能性があるそうです。
閑散期であれば、一般的には15〜20万円の引越し代が、
繁忙期になれば40万円〜50万円に化けるのですから大きいですよね。
注文住宅などは、引き渡し時期が着工時には決まっているでしょうから、早めに予約しておいた方が得策です。