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「介護とは、親が子に残す最後の教育かもしれない」

先週は秋雨前線にかぶるような雨台風でした。運よく上陸には至りませんでしたが、反面スピードが遅く、水曜日から日曜日まで雨が降り続けました。

 

期せずして弊社では年に一度の大きなイベント“空き家EXPO”を開催中。思い起こせば1年前の“空き家EXPO2019”も台風襲撃。2日間開催が1日開催となったのが思い出されます。

何とか中止とはならず開催できたこと、キャンセルが多かったとはいえ、2日間で延べ433組578名のお客様にいらしていただいたこと、その多くの方に参考になったと言っていただいたことに感謝です。
本当にありがとうございました。

 

今回の“”空き家EXPO“では、単純に空き家に直結している問題だけでなく“終活”を一つのテーマとしました。

 

“終活”とは、”人生の終わりのための活動”。
子や兄弟、親せき、友人など周囲に迷惑をかけずに人生を終えるための準備をすることという意味があります。

 

具体的には、身の回りの整理である生前整理、相続でもめないように円滑にするための計画、自身の老後と介護への準備、葬儀や墓じまいなどですが、何より大切なのは、こうした終活をしたことで、自身が思い残すことなく残りの人生を楽しく豊かに暮らすことだと思います。

 

空き家というのは結果論でしかありません。
しかし、少なくともこうした“終活”を意識することによって、空き家は少なくなっていくのかもしれません。

 

 

今回のEXPOでは、講演会やミニセミナーだけでなく、終活ワークショップと称し、遺影撮影会や入棺体験、お墓・葬儀相談、後片付け相談、老人ホームなどの介護施設紹介などのコーナーも設けました。

 

これが大人気。実際にお棺に入ったり、遺影撮影会では笑顔が絶えず、不思議な感じがしましたが、みなさん参考になったといっていただきました。

 

私も1か月前に父を亡くし、どれを遺影にするか家族で悩みましたからあらかじめこれを遺影にしてくれと言われていたとしたら、こんなに楽なことはないのかもしれないなと感じました。

そして現在、母親の介護で悩んでいる私の心に響いたのが、ドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします」の監督である信友さんの言葉。
 

最後にご紹介します。

 

「介護とは切なくも苦しいものだが、親が子へ残す最後の教育かもしれない」

 

 

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