沖縄が例年より早く6月12日に梅雨明けして以降、本州は一向に梅雨明けの気配がありません。気象庁の最新の1か月予報によれば、7月いっぱいは梅雨前線が停滞する見込みとのこと。
このままだと、本州の梅雨明けは8月にずれ込みそうな感じです。全国的に降水量も多く、日照不足で野菜の高騰なども心配ですね。早く、真夏の燦々と降りそそぐ陽射しを目一杯浴びたいところです。
さて、新型コロナ感染拡大が、東京を中心とする首都圏で止まりません。GO TOキャンペーンも東京だけ除外されてしまいました。突然の決定に、すでに予約していた東京都民はキャンセル料も戻らず怒り心頭です。東京を中心とする観光業界も痛手ですね。
この感染拡大で、観光業界以外の他の産業も四苦八苦しています。経済を優先させるという国の政策も、このままだと不安感が先走り一般の消費者の購買意欲は低いままです。
わが住宅・不動産業界においても同様です。
建替え層からマンション含む分譲住宅購入層まで、昨年の消費税増税があった10月から前年比で大きく減少しています。
こうなると、心配されるのが建築会社の倒産です。最近この関連の相談が増えてきています。3月に引き渡しを受けたが残工事が残っており、不具合も発生している。しかし、いくら連絡しても連絡が取れない。また、建築途中だったが、コロナの影響で4月から工事がストップ。いつ再開してくれるのか連絡をしても、建材と職人の手配がつかず、保留との回答。
お客様としては不安ですよね。
コロナの影響で中国の生産ラインが止まっていたトイレなどの資材はすでに稼働していますし、大手ハウスメーカーを中心に、工事の方は順調に再開しています。
問題は工務店です。
この業界では、余剰金を大きく持っているところは少なく、現在着工中の支払いは、次に契約するお客様からの契約時金、着工時金でまかなうという自転車操業が当たり前になっています。
3月から5月までは自粛期間、契約は激減していますから、小さな工務店さんは資金繰りに相当困っているのが現状です。
すでにお引渡しを受けた場合は、工務店が倒産しても瑕疵保険が適用され他の施工会社に工事だけ依頼し、費用は保険会社からでるのですが、着工中に倒産されれば、完成保証という保険に入っていなければ、何も保証されないことになってしまいます。
現在着工中でご不安な方は、完成保証に入っているかどうかをすぐ確認してください。これから契約される方は、必ず完成保証に入ってください。
ちなみにこの完成保証が使える工務店は、保証会社が決算書等の与信状況をチェックしているので安心です。逆に、完成保証が使えない工務店は、決算状況が悪く保証会社が保証をしてくれない会社ということになります。
契約前には要チェックです。