春一番は時期が立春から春分の間と限られていて、吹かない年もあることから平均値は算出しないことになっているそうですが、2020年は昨年と比較し15日も早く春一番が吹いたそうです。春はもうすぐです。
さて、新型コロナウィルスの感染拡大が止まりません。全国各地で感染源がわからない感染者が、毎日増え続けています。
原因不明の病気、特効薬が開発されていないということで、余計不安になるのですが、若い人ほど感染しにくい、致死率がインフルエンザよりはるかに低い、感染しても80%は軽症で済み、対処療法で自然に治るという病気です。
軽症者が多く、風邪に間違われることで感染を拡げていることも、不気味な理由です。重症になりやすい高齢の方や、糖尿病などの持病のある方は心配ですね。しかし、テレビや新聞などのメディアが日々報道することで、不安を増長させているようにも感じられます。
現在、日本全体が自粛ムードに包まれています。
会社では全員が自宅勤務をしているところもあり、そうでないところもシフト制を敷き、時間差での通勤を促しています。多数での会議を中止し、不要な飲み会も禁止しています。
各地のイベントやセミナーも中止となっています。東京都では主催イベントの中止、延期が小池都知事より発表されました。弊社でも、3月8日に杉並区と共同開催だった空き家フォーラムが中止となりました。
私は自粛ムード賛成派でも反対派でもありませんが、過剰というか異常に近い雰囲気で、急激に日本国中がしぼんでいっているような気がします。
昨年の10月~12月のGDPは、▲6.3%と5四半期ぶりのマイナス成長。
政府の目論見は、消費税増税の駆け込みからの反動を予測し、▲3.0%だったと記憶しています。予測を上回る数字でびっくりしました。
理由は消費税増税による消費意欲の低下ですが、今回のコロナ感染拡大による自粛ムードは、消費活動を制限させ、さらなる消費意欲の低下を生みます。まるで、東日本大震災後の様相を呈してきています。
問題は先が見えないことです。このままいくと3月は年度末ですが、キャッシュフローに問題のある中小企業の資金体力がもちません。
まさに“コロナ不況”に転じてしまいます。
手洗い、マスクなどの個人対策と、会社などで少しでも体調が悪い人は休ませるなどの組織対策も重要ですが、新型コロナウィルスの症状や処置方法などの情報開示、検査キットをもっと一般的な医院でもできるよう拡販させる
などの国の対策も必要なのではないでしょうか。
いずれにしても、一刻も早い終息を願って止みません。