今年も残すところ2週間となりました。改元され“令和”となった今年も、あと残り僅かなんて寂しいですね。悔いの残らないよう頑張りましょうね。
さて、先日名古屋でコンサルをしていたお客様のお引渡しをしてきました。もともと東京で仕事をしていたころから、セミナーなどに参加され、その後コンサル契約をいただいたお客様です。
実家に一人住まいのお母様が高齢になったことと、60歳を前に第二の人生を実家である名古屋に本拠地を置きたいと思ったことがきっかけでした。
始まりは2年前。家づくりのこだわりは、第一に自然素材を使うこと。また、実家の愛着のある素材を上手に新しい家に活用すること。そして個別の空調に頼らず、建物自体の断熱効果を上げ、基礎下からの空調1基で自然貫流する、新しい方法を採用することでした。
当然ながら、ハウスメーカーでは対応ができません。地元の工務店さんを吟味し、対応な可能な工務店を探しました。
ちょうど名古屋では、10年前より東京と同じ活動を別会社と提携しその会社の顧問をしている関係で、お付き合いをしている工務店さんが数多くあり、弊社の紹介基準である財務的に安定していること、社長にしっかりとした理念があること、実績調査により得意分野が明確であることから、スムーズに3社で比較検討をすることができました。
提携会社の事務所をお借りし、1か月に1回位のペースで打合せを行い、半年かけて1社と請負契約をしました。もちろん私も毎回打合せには参加いたしました。
出来上がった住宅は、小高い丘の上にある約30坪の平屋。軒の出が深く、太陽の角度が低い冬は南面の窓から燦燦と光が入ります。逆に太陽の角度が高い夏には、逆に光を遮ります。
先日、お引渡しに伺った時には、冬にもかかわらず太陽の光が全室にさしこみ暖房なしでも十分に家中が暖かったです。もちろん床も壁も自然素材で空気もきれいで、踏んでいる床でさえ温かみを覚え、以前の家屋で使っていた造作材や子供の頃から身長を計測していた柱などもリビングの中央にあり、新旧入り混じった懐かしさも感じました。
周囲は高級住宅街なのですが、建て替え時期にさしかかっているのか画一的な新しい家が散在する中、まるで美術館のように一際目立っていました。
できれば弊社が刊行している“余はく”に取り上げたいと思える家です。お施主様の了解が必要ですが、皆さんも近々お目にかかるかもしれません。