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空き家も相談相手により誘導される危険あり!

冷たい雨風で、いきなり冬に突入したような肌寒い先週末でしたね。さすがにコートなしでは外に出ることができず、あわててクローゼットの奥を探してしまいました(笑い)。寒いのもそのはずで12月です。早いですね。

 

さて、11月23日(土)は今年最後の空き家フォーラムを文京区さんと共同で開催しました。冷たい雨の中、多くのお客様にご参加いただきましたが、その中での相談事例についてご紹介します。

 

70歳のご主人様と奥様からのご相談です。
現在、都心の都の供給公社のマンションに賃貸住まいとのこと。非常に便がよく、賃料も相当安いそうです。

 

ご主人様のお母さまが一人で住んでいた実家が杉並にあり、1年前に他界し、現在は空き家となっているとのことで、売却するか、リフォームして賃貸にするか、自宅として利用するかで悩んでいるとのことでした。

 

区役所に相談したところ、建築家を紹介され無料家屋診断を実施したとのことで、築45年の実家は耐震性が弱く、耐震補強に400万円が必要とのことでした。

その後、弊社と同様な第三者機関にも相談に行ったそうです。やはりリフォーム会社を紹介され、同様に家屋調査を実施し、基礎の補強や、屋根瓦の撤去と新設屋根の設置、そして水廻り設備の交換を勧められ、費用は1,000万円だったそうです。

 

そこからが迷路の始まり。
リフォーム店や工務店をめぐり、さまざまな見解と施工工法について教義を受け悩んでいました。

 

 

んっ?ちょっとおかしくありませんか。選択肢がリフォームする方向に。

本来であれば、施工方法や技術論でなく、まず最低限貸すためのリフォーム費用はいくらなのか、投資に見合う賃料は確保できるのか、その資金は自己資金で充当できるのかが、リフォームする上での重要ポイントです。自己利用で活用するのであれば、建て替えとの資金の比較も必要です。

 

そもそも、自宅として活用する気があるのかを尋ねたところ、今の都心の生活を気に入っているので、住み替える選択肢はないとのこと。また、老後の資金についても聞いたところ、余剰金はほとんどなく、500万円をリフォーム費用に拠出することもままならないとのことでした。

 

それであれば売却の一手しかないのですが、なぜかどこもまず家屋調査が大切と、リフォーム会社の手法に上手に乗せられていました。そりゃ、リフォーム会社に相談すればリフォームを勧められるに決まっているじゃないですかと答えました。

 

まずは、今後20年どういう生活がしたいのか、そのためにはどれだけの資金が必要なのか洗い出しましょうとライフプランの整理を勧めました。その上で、数字を客観的に並べ選択肢を比較検討しましょうと提案しました。

 

 

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