連続した台風に日本列島が巻き込まれました。今年の夏は猛暑の期間も短く、台風自体は少ないのですが、集中豪雨も含めた水害が多かったような気がします。
これからまだまだ台風シーズンが続きます。またこの台風と併せて秋雨前線の活発化で、過去にも水の被害が多いのがこの9月です。備えあれば憂いなし、充分に気をつけましょう。
さて、先日2年半前にお引渡しをした賃貸併用住宅のお客様から相談がありました。上階の自宅部分のトイレの給水管にクラックが入り、下の賃貸人の方に漏水したとのことです。
下の賃貸人の方は、同じようにトイレの中が水浸しとなり、隣接するクローゼット他にも被害が及びました。
施工会社では、給水管自体をメーカーに送り原因を調査させたのですが、給水管自体にクラックが入った理由が不明とのこと。また施工不良であれば、2年半も経過した時点での漏水は考えられず、施工当初からの漏水ではないとの結論でした。
2年以内であれば建物の保証範囲なのですが、半年ほど経過していたため施工会社からは有料メンテナンスの見積りが届いたそうです。
その金額が約 60万円。
建物の保険では、少しでも安くしたいとのことから、水漏れ事故などの保証には入っておらず、結果自費にて修繕をしなければなりません。お客様としては本当に納得できない話ですよね。
ハウスメーカー施工だったため、巾木、廻り縁などはオリジナル品で代替えも効かず、建物本体の保証もあるので、近くの工務店で安く施工というわけにはいきません。
何とか少しでも安くということで、私もハウスメーカーに交渉をしたのですがもともとアフタ―の部署ですので、大きな利益率を見ておらず、多少の割引をしてもらうのが精一杯でした。
その後、火災保険の見直しを提案する予定です。水漏れ事故も保証になるように特約で加入し、ハウスメーカー施工の耐震等級3の建物だったため、地震保険を当初の 50%から 30%に見直すほか補償内容全般を見直し、年額の保険料を変わらないようにするつもりです。
賃貸併用に限らず、想定を超えるような災害が起きています。皆さんも火災・地震保険を一度見直し、メンテナンスしてみてください。