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賃貸住宅、ハウスメーカーと工務店どちらが有利か?

台風一過でようやく梅雨が明けました。長かったですね。2019年の7月は冷夏で、例年にないほどの日照時間の不足と降水量も多かったのではないでしょうか。

体力的にはまだ夏バテしなくてすんだのですが、これからは、35度以上の猛暑が余計身にしみるような気がします。
みなさんもこまめな水分補給と睡眠確保を心掛けましょう。

さて、先日賃貸併用住宅で検討している方からこんな相談がありました。
ハウスメーカーさんで施工するのと工務店さんで施工するのとでは、賃貸料や空室、アパートローンの金利などでは有利・不利はどのくらいあるのでしょうかという質問です。

工務店さんで施工するのはローコストビルダーではなく、設計事務所で施工したデザイナーズ賃貸併用住宅と仮定するものとして回答してみます。

まず賃貸料ですが、同じ木造で比較した場合、新築時であればそれほど変わりません。変わったとしても 2% ~ 3%程度でしょう。外観のデザイン、間取りの工夫などでは逆転する可能性もあります。

どちらが空室がでやすいか、また空室後入りやすいかという問題は、不動産屋さんが募集広告する際に、三井ホーム施工とか住友林業施工とか謳うので、その安心感からか、再入居の際は一般的にハウスメーカー施工の方が入りやすいというのは事実です。しかし、これも外観のデザイン性、間取りの工夫があり、賃料設定が適正であればデザイナーズ賃貸も満室経営で、空室後も即入居という物件も多々あります。

工務店施工の賃貸住宅は、結局のところ設計事務所次第ということになり設計事務所選びが鍵を握ることになります。

最後にアパートローンについてですが、ここが大きく違います。
個人の背景が資産家とか裕福な場合を除いて、ハウスメーカー施工の方が審査も金利も圧倒的に有利です。

ほとんどのハウスメーカーは提携している銀行があり、優遇金利を設定しています。金利にして 0.1% ~ 0.3%。
これは30年後の総返済額で試算すれば、数百万円の違いとなって現れます。また、ハウスメーカーが施工することで途中の倒産リスクがなく、審査も厳しくありませんが、工務店施工の場合は、工務店自身の与信(決算内容)が厳しく審査されます。

審査に自信のない方の場合、ハウスメーカーを選択した方がよさそうです。

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