新元号が発表されました。“令和”です。
みなさん感想はそれぞれだと思いますが、私はいいと思いました。
ちなみに新元号の“令和”は、5月1日がスタートです。3月31日が平成最後の日とインターネット上ではトレンドになっていたようですが、4月30日までが平成ですから、あと1か月は愉しみましょう。
さて、4月から新年度に入ったわけですが、これから新築やリフォームの請負契約をする人は消費税が10%になります。国の4大住宅支援策という優遇税制のおかげか、増税の駆け込みは少ないと思われたのですが、意外に多かったのに驚かされました。
ここでいくつか相談事例をご紹介します。
一つ目は、3月に入り検討し始めた60歳の奥様の相談事例。当初は増税後に契約を検討していたのですが、住宅展示場に行ったのが3月。その後気に入った大手ハウスメーカー3社にプランをお願いしたそうです。
異口同音に大手ハウスメーカーは、1stプレゼンテーションで契約を迫ってきたそうです。理由は、ローン控除を活用しない現金で建てる方は増税後はメリットが少ないこと、4月以降は見積りも単価が上がるとのこと。
たまたま昔から気に入っている本命のハウスメーカーがいるとのことで、大きな値引きを手土産に契約になってしまいました。
もちろん1回だけのプレゼンではプランも確定していなこと、仕様設備の確認もできていないことから、追加変更金額の予備費を覚悟しておくことをアドバイスしました。
もう一つは、工務店で自分の好きなようにこだわりをもって賃貸住宅を建てたいと言っていた賃貸オーナーのご夫妻。自宅部分がないため優遇税制は受けられませんが、2%変わることで焦って契約はしないと、工務店でじっくりやろうと弊社ですすめていました。
そこへ登場してきたのが、大手ハウスメーカー。
工務店さんのスピードとは大違いですから、先行していたのにかかわらず、すぐにプレゼンを実施。ここでも手土産で3月中に決めてくれればと15%の値引きで契約を迫りました。
オーナーさんも当初焦りはなかったのですが、最終的には工務店さんにも3月中のプランと見積りを迫りました。充分に精査できず、仕様設備のプレゼンもできないままプランと見積りを提出。
オーナーさんは悩みましたが、当初の計画通りにいこうと決めていたところ3月29日の夜に大手ハウスメーカーがやってきて、さらに10%近い値引きを提示。その熱意に負け、お断りの連絡が入りました。
うーん、どうしてこうなるんだろう。設備・仕上げのスペックも工務店の方が高いし、値段も安いのにと唸ってしまいました。結局は、プレゼンのわかりやすさとハウスメーカーの熱意に負けたということでしょうか。
この2つ以外にもあり、いずれにしてもこの3月末はドラマのような展開がありました。ハウスメーカーさんの底力でしょうか。