例年と比べ暖かい秋です。東京では勘違いをした桜の開花や季節外れの蝉の鳴き声も聞こえているとのこと。明日からは、寒くなるようですが。気がつけば11月も半ば。もう今年も終わりに近づいています。
さて、先日3姉妹の方からの相談がありました。
以前から私の著書である「家づくり必勝法」を読んで気になっていたとのこと。いつも東京でセミナーばかりで、遠くて行けないと思っていたところ、横浜平沼橋の展示場で私のセミナーがあり、参加されたことがきっかけでした。
築50年の実家をリフォームするべきか建替えるべきかを悩んでおり、家屋調査を実施した上で、リフォームした場合、建替えた場合のそれぞれの概算見積りを提示してきました。
既存建物が延床50坪近くあること、築50年ということで耐震性能がないだけでなく劣化も激しく、また無断熱で、設備も総入れ替えということになればリフォームの資金は約 3,500万円にものぼりました。
建替えた場合は、要望するボリュームが40坪でいいことから、高耐震・高断熱な平屋の建物で、約 4,000万円で済みます。
60代から70代の方々ですから、これからのことを考えれば耐震性や断熱性が高く、メンテナンスも最小限ですみ、バリアフリーな平屋がいいと思います。
予算もそれほど変わりません。
結論から言えば、新築しか考えられませんが、そこには自分たちが育った家、ご両親と暮らした家という思い入れがあり、なかなか結論が出せずにいらっしゃいました。
また、私と会う前に住宅展示場に行って新築の見積りをとったり、建築家の方々とお会いして、無料でプランをかいてもらったり、リフォーム会社とも接触をしていました。
それぞれが売り手の立場で都合の良いアドバイスを受けているものですから、何が自分たちにとって正しい選択なのかがわからなくなっていたのも迷いや混乱を招いた原因だと思われます。
その場で結論は出ませんでしたが、何かしらの形でお世話ができればと思いました。
新築するにしてもリフォームするにしても、その先にあるものは家族全員が不安なく、安全で豊かに暮らせることだと思います。
まだ連絡はありませんが、この結論が出たらご報告しますね。