
寒の戻りで寒い日が続きましたが、今週からは暖かい日が続き、ようやく春の訪れのようです。桜の開花の声も来週あたりから聞かれそうで、春爛漫の風景が待ち遠しいですね。
毎年、話題の「引越し難民」

さて年度末のこの時期、「引越し難民」という話題をよく耳にします。
「引越し難民」とは、転居をしなければならないのに、引越し業者が見つからない、見つかっても法外な見積もりが請求され、引越しできないという人を指します。
なぜ、こんなことになるかというと、4月からの新年度に合わせて、会社の転勤や、大学や専門学校などの新入生の転居にともなう引越し需要が大幅に増加し、この3月に一気に集中するからです。
分散してやればいいのにと思われがちですが、会社の転勤命令は1~2か月前、大学入試も2月から3月ですから仕方ありません。
早めに予約をという対策は取れないわけです。
様々な要因で、引越し費用が2~3倍増し!?

以前からその兆候はあったのですが、2024年問題と言われた、物流業界の働き方改革により、トラックドライバーの時間外労働が規制され、人材不足が拍車をかけました。そして、燃料高、人件費の高騰です。
引越し相場で言えば、夫婦+子の一般家庭の場合、閑散期で10万円程度、通常で15万円程度でしょうが、3月に入ると相場は一変します。
事前にうまく予約が取れた場合でも、2~3倍程度の30万円から50万円へ、近場で3回転目の夜、予約が取れた場合などは100万円の請求なんて話も珍しい話ではありません。
それでも新年度に向け、どうしても引越しをしなければいけない人は瀬に腹は代えられませんから、申し込みをするそうです。
では、資金に余裕がない人は、どうするのでしょうか。
4月中頃まで1か月近く、トランクルームに預け、安いホテルに住むか、学生さんなどは、友達の家に居候するか、カプセルホテルや漫画喫茶に泊まる人も多いそうです。
これが「引越し難民」といわれる所以です。
人出不足、余剰トラックの年間の確保など問題は山積みなので、なかなか解決しません。
不動産を取得する人は、年度末の3月にお引渡しを受けることは、計画段階から避けるべきでしょう。
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