
4月に入りました。新年度のスタートです。
街では桜が満開、初々しいスーツ姿の社会人や新入生が闊歩しています。寒の戻りで少し寒いですが、満開の桜を見る期間が延びたと思えば、良しですね。新たな気持ちで頑張りましょう。
歴史を継承しつつ新たなビジネス・文化を育む街づくり

さて、2025年3月末、都心部では今世紀最大の街づくりと称された「高輪ゲートウエイシティ」が開業しました。
主導したのはJR東日本。5つの棟で構成され、全体の敷地面積は約7万4000m2、延べ面積は約84万5000m2になるとのこと。
ちょっと想像がつかない大きさですね。
今回、JR高輪ゲートウェイ駅直結となるツインタワー「THE LINKPILLAR 1」内のコンベンションホールや商業施設などの一部が開業し、同駅と駅前広場などが全面開業したとのことです。
「THE LINKPILLAR 1」は「NORTH棟」と「SOUTH棟」の2つに分かれ、それぞれ地上29階建て、30階建てとその姿は壮大です。
高輪ゲートウエイ駅から品川までの第一京浜道路沿いの海側は、再開発でいつのまにか解体されたと思ったら、あっという間にこの高層ビルが完成しびっくりしました。
リニアの発着予定である品川駅も開発中。高輪ゲートウエイ駅とは地上、地下ともつながる予定で、再開発道路により都心部とのアクセスもよくなるようです。
今後は、商業施設や温泉などの施設も続々とオープンし、泉岳寺などのお寺など歴史のある地域ですから、インバウンドなど観光スポットとして人気になることと思います。
都心部と地方都市で見えること

都心部では、こうした再開発が活発化しています。
東京駅周辺エリア、渋谷駅南側エリア、新宿西口エリア、池袋西口エリア、六本木エリアなど目白押しです。
一方、地方都市はどうかというと一向に進まないようです。
人口減少による購買力の限界、需要がないなどの理由の他、最近では建築費の高騰が大きく影響しています。
例えば、地方ではありませんが都心でもない中野サンプラザ跡地の再開発です。
計画当初は、地上62階建ての商業ビルを建設予定でした。ところが、2021年の計画段階での事業費を1810億円と見込んでいたところ、昨年10月には3500億円に膨張し、現在計画が見直しされています。
地方都市では、都心に比べ、土地代は安いのですが、その分建築費の高騰が与える影響は余計に大きくなります。
中野サンプラザ跡地の再開発のような例は多いのではないでしょうか。
山手線内の都心部への一極集中と地方都市の格差はどんどん広がるばかりです。
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