先週は、気温も20度を超え、関東では春一番が吹きました。昨年よりも2週間早く、2月も中旬なのに一気に春が到来した様子です。厚手のコートを抱えるどころか、半袖の人もいましたね。しかし、明日からは冬に逆戻りとのこと。寒暖差に風邪など引かぬよう、十分に気をつけてください。
さて、今回は平屋についての相談事例です。
平屋についての相談事例
現在のお住まいを建替えたいという60代前半のご夫妻。子どもはすでに独立しマンション住まいで、お2人だけの住まいとなります。
現在は、敷地が50坪。2階建ての木造住宅で延床35坪、4LDKの間取りとなっており、ご不満点は、築35年ほどで設備が全部古くなっている点と階段の昇降や、誰も使用していない2階部分の掃除が面倒になっている点です。
減築リフォームや、単純に1階の水廻りを中心としたリフォームも検討したのですが、1,000万円以上の見積もりとなり、先の能登半島地震を見て、安全で効率の良い平屋に建替えようと決心したそうです。
以前は、シニア層を中心に平屋は人気でしたが、最近では、若い世帯も平屋を検討している人が多くなりました。
平屋が人気な理由
大きな理由の1つは、階段や廊下などの共有部分が必要ないこと。面積の節約にもなり、人の集まるリビングから他の部屋へ動線が自由で、プランが効率よくできることがあげられます。
前述の相談事例でも、間取りは2LDKで約80m2の平屋、建築費は2,000万円、解体工事や外構工事、その他諸費用を入れて総資金は2,500万円で進んでいます。地震に強い、階段や廊下がなく、安全にかつ効率的にプランができる他、平屋には多くのメリットがあります。
平屋のメリット
まず、1つは2階建てを建築したのと比較し、その後の間取り変更リフォームがしやすくなることです。たとえば、寝たきりの生活になっても、もともとワンフロアで生活しているため、1階、2階併用で生活しているよりも小規模なリフォームですみ、コストも削減できます。
また、通常外壁や屋根などは、10年~15年おきにメンテナンスが必要ですが、その費用の多くは、まわりを囲む足場代に取られます。その足場代も平屋の場合は、必要なくなるか、もしくは最低限で済みます。もちろん、都心の狭小住宅エリアでは、3階建てが中心となるため、日当たりの問題などもでてきますが、一般的に2階建てが中心のエリアである程度の敷地面積がある場合は、平屋も選択肢の一つだと思います。