7月7日は七夕。織姫と彦星が年に一度出会うことができるというロマンティツクな話もあり、短冊に願いを書いて笹竹に吊るすという全国的なイベントです。8月ですが、仙台の七夕祭りが有名ですね。
残念ながら、今年はどこもコロナの影響で中止のようです。ずっと梅雨空で、天の川が見れるのは沖縄くらいでしょうか。来年に期待しましょう。
さて、先日国税庁から路線価が発表されました。3月に発表された公示価格同様、1月1日時点での価格ですから、コロナの影響は全く加味されていませんが、少しご紹介します。
2020年分の路線価は、全国平均で前年比 1.6%上昇し、5年連続の上昇。47都道府県のうち、前年より路線価が上昇したのは21都道府県。
上昇率は沖縄が最も高く、前年の 8.3%から 10.3%に上げ幅が拡大しました。続いて東京が 5.0%、宮城、福岡が 4.8%、北海道が 3.7%でした。
東京中央区銀座5丁目の中央通りにある文具店「鳩居堂」前が35年連続で日本一となり、過去最高額を更新。最高額が上昇した都道府県庁所在地は、前年の33地点から38地点に増加し那覇は 40.8%、大阪は 35.0%、横浜は 34.5%の上昇率となりました。
なお、都内で上昇率が最も高かったのは、台東区浅草1丁目の雷門通りで、去年に比べて 33.9%上昇。外国人観光客の増加が、路線価を押し上げた大きな理由だと思われます。
総じて東京では都心部と郊外、地方では県庁所在地などの地方都市と郊外の二極化がますます進んでいるのと、訪日外国人の増加=インバウンド効果で価格が上昇しているのが顕著に見られました。
ところが、このコロナの感染拡大で一変。
現在はともかく、経済が持ち直す数年先まで今後は下落の方向になっていくのではないでしょうか。また、相続税徴収のための価格ですから、国税庁も価格の修正に入っていくものと思われます。
最近相談で多いのが、この不動産価格の今後の動向です。新聞や雑誌、TVではいろいろな意見がありますが、個人的に思うのはしばらくは下落傾向が続くことです。
景気が回復するのに2~3年はかかるでしょうし、来年のオリンピックはほぼ中止が決定的。訪日外国人はしばらく減少傾向が続き、2022年からは生産緑地が解放されます。
上昇する要素が見当たりません。売却を検討している人はなるべく早く、購入を検討している人は、じっくり検討が今のトレンドだと思います。