さて、2月21日夜にテレビを見ていたら、北海道で地震。
厚真(あつま)町で震度6弱というテロップが。災害は忘れた頃にやってくるではありませんが、本当にびっくりしてしまいました。
場所も同じことから、昨年の北海道胆振東部地震の余震だとのことですが、幸いにも、けが人がわずかと6人いう状況にほっと胸をなでおろしました。
極寒のこの時期に、電気などのライフラインも心配されましたが、水道が断水している以外は、電気もガスも無事な様子です。
もし真冬に地震が起き、ライフラインが寸断されたらどうなるのか。考えただけでぞっとしますが、くしくも先月末北海道の北見市で避難生活を体験する訓練が行われたとの記事を目にしましたので、ご紹介します。
記事によれば、耐え忍び生き残るためのキーワードは“TKB”だそうです。
トイレ、キッチン、ベッドの頭文字で、避難所での災害関連死を防ぐための重要なキーワードだそうです。
具体的には、移動式の簡易コンテナ型トイレの確保、南極料理人の西村淳さんが監修し、あり合わせの食材で体が温まるよう工夫された食料、そして段ボールの確保だそうです。
冷気が伝わる床では、いくら毛布があっても寝られないそうです。こうした時に、強い味方になってくれるのが段ボール。外気温が氷点下10度でも、段ボールを床に敷くことで毛布1枚でも暖をとれるそうです。
昨年9月の北海道地震を教訓に、もし真冬に大地震が起きライフラインが寸断されたらどうなるかを北見市は訓練したわけですが、本当にいい試みです。
それでは来年、東京オリンピックが開催される首都圏に大地震が起きたら一体どうなってしまうのでしょうか。
各自治体単位で防災訓練などはされていますが、オリンピックに参加する選手ならびに関係者、観戦や観光に訪れる外国人は膨大な数に上ります。違う言語が飛び交う中での避難指示や誘導が、はたしてできるのでしょうか。
おそらくは大丈夫だろう、天命のみが知っているなどでは済まされません。実際に災害が起きた場合を想定して、準備することが必要だと痛感しています。