満開となった桜もあっという間に散り始めています。満開よりも私は桜吹雪の風景が好きで、その華やかさは何とも言えません。1年に1度のこの季節、もうすぐ終わってしまうのが寂しいですね。
さて、そんな日本の華やかさとは裏腹に、台湾で地震が起きました。被害に遭われた方へお見舞いと、一刻も早い復興をお祈りいたします。
台湾東部の花蓮県沖で地震
台湾東部の花蓮県沖で、マグニチュード7.2の地震が起きました。
被災の中心は花蓮地域で、観光客の多い台北などはほとんど影響がなかったとのこと。台湾観光庁も安心して旅行に来てくださいとコメントしていました。
日本と台湾は、共に地震大国
1995年に日本で阪神淡路大震災、台湾では1999年に台湾中部大震災、2011年に日本で東日本大震災、2024年に能登地震、そして今回の花蓮地震と交互に大きな地震が発生しています。
そして、そのたびに官民一体となり、互いに支援がなされています。記憶に新しいのは、東日本不大震災で台湾の民間からの義援金250億、そして能登地震の義援金25億が日本に支援されました。
これは、1999年の台湾中部大震災時に日本が行った官民一体の支援への恩返しだと言われています。阪神淡路大震災時に使用した仮設住宅の寄付や義援金が、世界の8割が日本からだったことがその理由です。
また、この台湾中部大震災をきっかけに、老朽建物の耐震化や防災訓練が日本を倣い、一気に加速したことで、今回の花蓮地震が、思っていたほどの被害がまぬがれたとも言われています。私も親台の一人で、社員旅行も含め4回程台湾に行きました。台湾の人はみな親日で、小さなお店でも日本語が話せる人が多く、とてもやさしく接してくれたのを覚えています。
本当に早く復興して欲しいものです。
管理者の選任と消防計画を作成
話は変わりますが、先日弊社のビルの管理会社から、管理者の選任と消防計画を作成し、消防署へ届け出てくださいと要請がありました。16年事務所としてお借りしていて初めてのことです。
ビル全体で一定数の出入りがある建築物の使用者に対し、課される義務らしいのですが、今までは言われたことがなく、最初は当惑しました。
しかし、届出書の内容を見ると、地震・火災などの防災に対する自主点検、従業員が守るべき事項、訓練、任務、安否確認、連絡網、帰宅困難者への対応などを明記する必要があり、備蓄品のリストと備蓄量まで書かれてありました。
特に関東大震災が来ることを前提に厳しくしたわけではないとは思いますが、これだけのオフィスビルが立ち並ぶ都心ですから、絶対に必要なことだと感じます。
これは、個人の住宅にもあてはまります。こうした個々の備え、会社の備えが、減災につながるのだと思いました。