早い人では先週末から、遅い人でも山の日の11日から夏休みですね。のろのろ台風のせいで、西日本を中心に天候はあまりよくありませんが、それでも酷暑が続きます。天候に気をつけ、夏休みを愉しんでください。
さて、景気の回復感があるのか、はたまた住宅ローンの金利上昇に警戒感があるためか、沈んでいた注文住宅層が少しずつ動き出しました。ここ1年、建築資材の高騰や他の物価上昇の煽りを受け、様子見状態だった方たちです。
そこで気になる新聞記事が出ていましたのでご紹介します。
住信SBIネット銀行が、住宅ローンの最長返済期間を、現在の35年から50年に伸ばすとのこと。80歳完済は変わりませんから、必然的に対象者は30歳未満ということになります。この流れは必然と言えば必然です。
まず建物に関して省エネ含む良質な住宅の供給が国策となっていますから担保設定する上でも十分に可能です。次に若者を住宅ローンで囲い込みをしておけば、銀行としては、給与振り込みを縛ることで、その後の預金や投資などの商品を売り込みやすくなります。
他の銀行も追従するでしょうね。
地方では、土地の価格が安く、結婚も早いことから、マイホームを持つ比較的若い20代でマイホームを持つことが多く、利用者は増えると思います。
一方、都市部では晩婚化や結婚をしない人が増え、マイホームを持つ世代の中心は40歳前後と言われています。2020年のフラット35の調査では、完済平均年齢は73歳と20年前と比べ、5歳上がったとのことです。定年が60歳から65歳へ、そして国としては労働力が不足し、年金運用もままならない現状では、なるべく70歳くらいまでは働いて欲しいとの思惑もありますから、住宅ローン完済時年齢も今後も上昇するはずです。
しかし、リスクも考慮しておくことが必要です。
基本は、働いているうちに返済することです。現状であれば65歳まで、将来70歳定年制になったとしても、70歳までに完済しておかないと、老後の必要資金に影響がでます。
人生100年時代と言われていますが、昔と比べ退職後の年金生活に頼る期間が長くなり、その分医療費含む生活費がかさむ危険性があるからです。
長く借りられるということは、毎月の返済額をおさえることができる、また返済額をおさえることができれば借入額を増やすことができるというメリットがある一方、老後の資金に不安が残ることを注意すべきです。
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住宅ローンの最長返済期間が35年から50年へ!
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