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ハウスメーカーはどれだけ価格が上昇したのか?

9月も半ばになり、すっかり秋の気配です。日中の30度近い気温も、日陰でそよぐ風は涼しく心地良さを感じます。旅行に行くもよし、スポーツするのもよしと最高の季節ですね。存分に愉しんでください。

 

さて、ウクライナ紛争、コロナの感染拡大の影響で、一次取得者の住宅取得はやや停滞気味でしたが、この夏休み明けから動き出してきました。

 

少しずつ住宅ローンの金利が上昇してきたこと、1313年間の住宅ローン控除の期限である来年の年末までに入居しなければいけないことなどがその理由だと考えられます。土地から購入して注文住宅という人などが特に対象となります。

 

夏休み明けからこうした方のご相談に対応しているのですが、ハウスメーカーからプランと見積もりを取得して気づくことは、予想している以上に、価格が上昇していることです。

 

そこで、提携しているハウスメーカーに価格についてヒアリングを実施しましたのでご紹介します。

 

見積もり改訂した時期は、去年の12月、今年に入って4月、7月、10月という回答が多く見られました。すべてのタイミングで少しずつという回答もありましたが、多くはこのうち2回から3回というのが一番多い回答で、1社だけ毎月改訂されていますというのもありました。

 

大手でも、円安も含め、先が全く見えていないということでしょう。通常であれば、半年くらいは一度出した見積もりを変更するなどありえないことですが、今は社会情勢の急激な変化に該当するそうです。

 

2月に請負契約をしたある方は、契約後じっくりと詳細設計をしていて8月に入り再見積もりをした結果、それほど変更箇所がないにも関わらず社会情勢の急激な変化に該当するとして、600万円も追加を求められた例もありました。結果、予算オーバーでこの方は契約解除しました。

 

では、どれだけ昨年と比較し価格が上昇したのでしょうか。

 

【1】大手ハウスメーカー木質系 30~40坪 完全注文住宅 標準的な専用住宅 (住友林業、三井ホーム、三菱地所ホーム、住友不動産)
【2】大手ハウスメーカー鉄骨系 30坪~40坪 完全注文住宅 標準的な専用住宅
(積水ハウス、ヘーベルハウス、ダイワハウス、パナソニックホームズ)

 

 
 

軒並み、建築本体工事費で20万円~30万円坪単価が上昇していました。仮に30坪の木造2階建てであれば、建築本体工事で3,000万円超、給排水・電気・ガスの引込で200万円、解体工事や外構工事、空調工事や照明・カーテン工事、そしてその消費税と諸費用も入れると総建築費は4,000万円をゆうに超えると思われます。

 

このままだと完全なる注文住宅は、高すぎて富裕層の住宅。一般的な方は、割安に見える新築建売り住宅や建築条件付き土地の購入にまわるような気がします。

 
 
 

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