4月に入りました。
ようやく春めいてきたと思ったら、いきなりの夏日で初夏の様相です。
気温の寒暖差に体もびっくりしているのではないでしょうか。
体調管理には十分気をつけましょうね。
一昨年以降の全世界的なコロナの影響で、工場が稼働できず生産ができない。
またはコンテナなどの物流などがマヒした影響から、ウッドショックが
起きましたが、ウクライナとロシア問題が今は拍車をかけています。
つい先日、私が住んでいるマンションに張り紙が出されました。
故障でご不便をお掛けしている皆様へ。
現在、給湯器、空調機器、トイレ、シャワー設備他、
あらゆる資材設備の仕入れの目途が立っていない状況です。
納入の目途が立ち次第、修理に入りますとのこと。
入居者にとってみれば、たまったものではありません。
トイレが使えない、お湯が出ないなど生活に大きな支障が出ている上に、
いつ修理ができるのかわからないという始末。
せめてもの救いは、気温が上昇しこれから初夏だということくらい。
これが真冬、真夏であればどうしようもありませんね。
同様なことが、新築、リフォームの現場でも起きています。
また、ウクライナ問題で新年度に入り物価が急上昇しています。
電気、ガス、水道などのエネルギー資源はもちろんのこと、
食品や日常品すべてが一気に値上がりして、生活を圧迫し始めました。
こうなると、消費者の住宅購入意欲は減少してきています。
住宅展示場の来場者数は、前年比4か月連続で減少とのこと。
10%以上の物価上昇と、建築費の高騰ならびにいつ引き渡しができるか
わからないという工程不安は、しばらく様子見となるのは仕方がありません。
一方、コロナの影響を受けずに、高騰してきた不動産価格ですが、
先行きの見えない市場の不安感からか、売却したい人が殺到しています。
相談者になぜ売却したいかと尋ねると、ほとんどの人がこれから不動産は
暴落すると何かに書いてあった、売るなら今が最後の売り時と判断したためとのことでした。
“不動産は今年が最後の売り時”だと、評論家やメディアが騒ぎ始めているのも
事実ですし、不動産屋も煽りますからこうなりますよね。
確かに、賃金上昇を上回るこれだけの物価上昇、
建築資材の供給不安、住宅ローン金利の上昇と、マイナス要因は数え切れません。
購入意欲が下がり、需要が下がれば必然的に
不動産価格が下がるのは自明の理ですから、
みなさん焦っているようです。
しかし、本当にそうでしょうか。
一次取得者の購入意欲はまだまだ健在、預貯金額もコロナの影響で増加
住宅ローンもいきなりは上がらず、まだまだ低金利を継続。
国も優遇税制で後押ししています。ウクライナの問題が解決すれば、いきなりの景気上昇も考えられなくもありません。
参考までに査定を取るのは自由ですから構いませんが、いきおいのまま決断を下すのは慎重にすべきです。